はじめに
車を売るとき、どうやって売りますか?
- TwitterなどSNSを通じて個人売買
- メルカリやジモティーなどのフリマサイト
- ヤフオクなどのオークションサイト
- 次の車を購入する店で下取り
- 中古車を扱う買い取り店へ
- 一括査定で高く買い取ってくれる店を探す
たくさんの方法がありますが、早くて簡単で安心な方法はやはりプロに頼む方法です。しかし、大事に乗ってきた車の売却。少しでも高く買い取って欲しいし、次も大事に乗ってくれる人に買って欲しいものです。
今回、ルーテシアを売却したときの経過をふまえて、車の売却方法についてまとめてみました。
個人売買のメリット・デメリット
メリット
- 売値がそのまま買値になるので、間に入る業者に支払う経費がかからない。
- 売り手側にとっては高く、買い手側にとっては安く、win-winの取引ができる。
- 大事に乗ってくれそうな人を選んで売ることができる。
デメリット
- 売り手側と買い手側のタイミングが合わないと取引が成立しない。
- 売り手側、買い手側ともに自動車の知識が必要。不具合や整備不良の自動車が紛れていてもわからないため、トラブルが起こりやすい。
- 名義変更など諸々の手続きを個人でおこなう必要がある。
SNSやフリマアプリ、ネットオークションの普及によって、個人売買が簡単におこなわれるようになってきています。
やむを得ず手放すことになってしまった大事な車、次も大事に乗ってくれる人に買って欲しい。
そういった思いも伝えられるのが個人売買のメリットです。SNSでは同じ趣味の仲間が集まるので、そういったやり取りも多く見られます。
買い取り業者に売却するときのメリット・デメリット
メリット
- 様々な手続きにかかる手間を省くことができ、スムーズに話が進む。
- 自宅まで査定に出向いてくれる。
デメリット
- 店の利益分や様々な諸経費を引かれるので、金額に期待できない。
- 買い取り店によって買い取り金額が大きく異なる。
- 希少車や旧車など専門性の高い車は、買い取り店の見極めが必要(店によっては価値をわかってもらえない)
- 車によっては出張査定してもらえない。店に持ち込んで査定してもらう。
業者を介すると時間をかけずに売却できるので、急いでいる場合には最適です。時間に余裕があって、少しでも高く売りたい場合は、一括査定で複数の業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。
一括査定を利用してみた
一括査定とは
買い取り店に一斉に査定の申し込みをできる「一括査定」というものがあります。
インターネットから車種や年式などを入力して、あとは連絡が来るのを待つだけです。複数の店に一斉に申し込めるので、手間が省けます。「ぜひうちで買い取らせてください」と意気込んで査定してもらえるので、売り手側としても気分良く交渉できます。
一括査定申し込み
カーセンサーの一括査定に申し込みました。
フォームに車種、年式、走行距離、連絡先などを入力して、店からの電話を待つだけ。フォーム送信後わずか2秒で一社目から電話がありました。全国規模の大手の場合、店からではなくコールセンターから電話があります。
一社一社、査定の日時を決めます。需要の高い車種の場合、たくさんの店から連絡があります。査定には30分から1時間ほどかかりますので、まとめて同時刻に査定してもらうのもいいと思います。店側にとっては交渉しづらい状況になるので、中には「お客様と時間をかけてしっかりと交渉したいので、他の店と同時刻はやめてほしい」とあらかじめ釘を刺してくる店もありました。

一括査定当日の流れ
担当の方が、営業車や電車を利用して指定の場所まで来られます。
車種や年式の確認のほか、修復歴の有無、希望売却時期、売却に至った経緯を聞かれます。そして、既に何社か見積もりに来たか、あと何社来る予定か、必ず聞かれます。はじめから他社の見積もった金額を聞いてくる場合もあります。正直に答えてもよし、答えなくてもよし、です。一括査定に出すぐらいですから、
少しでも高値で売りたいものです。多少の嘘は効果的かもしれません。
大抵の場合、提示される買い取り金額は自動車税も含めた金額になるので、税金を払い込んだ直後は注意が必要です。
まずは外観やエンジンルームなどをチェック。その後、内装や動作確認です。車検証や付属品はそろえておきましょう。エンジンをかけて色々とチェックしますが、実際に走ることはしません。大事な車を触れるのが心配な場合は、そばで見ていてもいいですし、車の鍵を渡して家の中で待機することもできます。
見積もり額より高くして欲しいとお願いすると、決まって営業マンは「本部に聞いてみます」と言って席を外します。本当に本部や本社へ電話をしている場合もありますが、特別感を出すために一人芝居をしている場合もあるそうです。
気持ちよく交渉するためのポイント
あらかじめ相場を調べておく
その場でスマホを使って、中古車オークション情報などから相場を教えてくる場合もあります。
中古車を取り扱う業者にしか知り得ない情報、と言われると信用してしまいますが、オークションと言っても複数ありますし、提示されたひとつの情報を鵜呑みにしない方がいいです。ルーテシアもそうだったのですが、特にあまり台数の多くない車種の場合、そもそもオークションに出る台数も少なくて参考になりません。
あらかじめ中古車サイトなどを見て、おおよその相場を調べておくとよいと思います。私は「グーネット買取」で買い取り相場を調べました。

希望の買い取り金額があれば伝えてしまう
買い取り希望額を伝えることで、スムーズに交渉できます。
その額は明らかに無理だ、という場合は業者側も無理だと言いますし、お互いに時間の無駄になりません。
「今決めて頂ければ・・・」にまどわされない
ほとんどの場合、その場で売却を決めて欲しいと言われます。
「今決めて頂ければ、この値段で…」とあたかも今だけお得であるかのように金額を示してきますが、実際は後日電話連絡してもその金額で交渉できます。
もちろん納得できる金額であれば、その場で決めてしまってもよいです。ですが、希望額を下回っている場合や、後に高値が期待できそうな業者が控えているなら、その場で押し切られずに一旦帰ってもらうことをおすすめします。
駆け引きも有効
複数の業者の査定が済んだら、最高額より少なく値段を出している業者に「他社では●●円なのですが、これ以上になりませんか?」などと聞いてみましょう。すでに最高額をつけているところに「もう少し出してくれそうなところがあるのですが、これ以上になりますか?」と駆け引きしてみたり、「▲▲円なら決めるのですが…」とこちらから値段指定しても有効です。
その車を買い取りたいと積極的に考えている業者なら、数万円単位で値上げしてくれます。
そもそも一括査定はそういった交渉があることを前提で値付けをしていますし、恥ずかしいことではありません。
どこで区切りをつけるかの判断が難しいですが、それ以上の値上げが厳しい場合は無理だと言ってきますし、駆け引きする余裕があれば試してみましょう。
何社に依頼するか決めておく
毎回時間をかけて何社も査定と交渉を繰り返していると、身も心もだんだん疲れてきます。なかなか思った金額にならないと焦りも出てきます。投げやりになってしまわないように何社まで、と決めておきましょう。
だいたい5社ぐらい査定が済めば、相場が見えてくると思います。
また何社もやり取りしていると、どこが何円で…?とわからなくなってきます。金額や条件がわからなくなってしまわないように、簡単にメモを残しておくとよいと思います。
自動車売買の新しい形『カババ』を使ってみた
『カババ』とは?
カババは車の個人売買を仲介してくれる会社で、買い取り業者に売却する場合と、個人売買で売却する場合とのちょうど中間に位置するような方法です。それぞれのメリットを生かして、デメリットを補ってくれる、まさに新しい形の売買方法です。
手数料は一律3万円で、これは車の購入者が支払います。なので、売却する側には一切の金銭負担はありません(車が売れた後の振り込み手数料はかかります)。
車の査定からサイトに載せる写真の撮影、車両データの入力などの作業や、名義変更などの手続き、納車作業まで全てお任せです。
今回カババも利用してみたので、その経過をまとめました。
査定申し込み
カババのサイトのフォームから、車種や走行距離、希望売却時期など申し込んで、担当者から連絡がくるまで待ちます。数日かかることもあるそうですが、翌日に電話がかかってきました。
担当の方と撮影日を決めます。土日は1ヶ月先まで予約が埋まっており、撮影まで1ヶ月要しました。
撮影場所を決める
撮影場所はどういった場所が適しているか教えてもらって、撮影当日までに自分で決めます。
撮影した写真は、そのままサイトに掲載されるので、自宅を特定されるようなところ、他の車が写るところ、通行人が多いところは避けた方がいいです。サイトを見ていると、スーパーの屋上駐車場や、立体駐車場、コインパーキングでの撮影が多そうです。看板などが写真に写っていても、モザイクをかけたりすることはありません。
雨なら屋根のあるところの方がよさそうです。
担当の方から前日に連絡があり、集合場所を決めました。
査定 & 撮影会当日の流れ
カババの担当の方は電車で来られていました。
査定の様子
まずは、所定の用紙に沿って、車検証の確認、どこで買ったか、売却理由、保証書の有無、オプションの確認。
そして、車体の確認です。
自分では気が付かなかった細かい傷や、ネジの緩みまでしっかりと見られました。

値段設定
値段は自分で設定します。
その場でオークションでの買い取り価格と、カーセンサーに掲載されている車の値段設定を確認。その中間くらいの値段にしておくのがよいとアドバイスをもらって、その通りに設定します。もちろん、自分の設定したい値段でも大丈夫です。
ここで見せてもらったオークション情報でもルーテシアは同じ年式、グレードの車両の扱いがほとんどありませんでした。
撮影の様子

査定が終わると、ナンバープレートにカババのプレートで覆って撮影に移ります。iPhoneでの撮影でした。
写真で10分、動画で20分の計30分要します。その場から離れていても大丈夫です。
撮影が終わると、最後に合意書にサインして終了です。
デモ画面の完成
その日のうちに写真やプロフィールを載せたデモの画面が完成します。それでOKなら、出品ボタンを押すと出品されます。
実際にカババで売買が成立するのはどれくらい?
カババで売買が成立するのは3〜4割で、1〜2ヶ月で成立することが多いそうです。
このあたりは個人売買と同じで、売り手と買い手のタイミングが一致しないと売れません。
ルーテシア売却までの実際の流れ
カババへの出品を決める
カババの撮影より前に、ロペライオの方とお話しする機会があり、写真と車両情報だけで見積りをもらう機会がありました。
予想より安い値段が付いてショック。車はとても綺麗で、不具合もなく、走行距離も多く無い。一括査定に来てもらっても、同じような値段だと納得できないだろうと思ってカババへの出品を決めました。
カババへの出品を待ちきれず、一括査定の検討を始める
カババへの申し込みから出品までに、1ヶ月もかかると思っていませんでした。できれば3月末までに売却して、自動車税の支払いを免れたいと思っていたので、この期間で気持ちが揺らいでいました。
そしてカババの方に、3割から4割程度しか売買が成立しないことを聞いて焦り始めます。もしかしたら一括査定で高値がつくかもしれない、と一括査定を申し込みました。
一括査定で想像以上の金額
二日間にわたって査定に来てもらった結果、カババで設定した値段とほぼ変わらないところまで買い取り金額が上がりました。最終的に一番安い値段をつけた業者と30万円以上の差が出ました。
カババの値段をもっと高く設定することも考えましたが、売れる保証はありません。すでに時期的に自動車税を払うか払わないかの分かれ目でもあったので、一括査定に来てもらった店に売却することに決めてしまいました。
カババには撮影に来てもらったのに、結局出品されないまま終わってしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。
自動車税は、4月1日時点での車の所有者が支払うことになります。2月、3月に車を売りたい人が増えて、予約をとるのが難しくなるのかもしれません。次に利用するときには、かなり前から余裕をもって申し込みたいです。
ルーテシアの実際の査定額
買い取り店 / サービス | 値段 | 備考 |
---|---|---|
「グーネット買い取り」の買い取り参考価格 | 174.5万円 | https://www.goo-net.com/kaitori/ |
ロペライオ (直接査定依頼) | 185万円 | 金額を上げるのは難しいが、YouTube「L'OPERAIO Channel」で取り上げるという話もあった。 |
カババ | 215万円 | |
ビッグモーター (一括査定1) | 170万円 → 195万円 | 査定後、時間をおいて電話があり値上がりした。 |
ネクステージ (一括査定2) | 175万円 | オークションでの販売額を見せてくれた。 |
グッドディール (一括査定3) | 210万円 | オークションでの販売額を教えてくれた(走行距離の少ない車だと204〜208万円)。 「210万円なら」と希望額を伝えて、その額に決まった。 |
オートギャラリー (一括査定4) | キャンセル | グッドディールと同時刻に設定。グッドディールが先に来て交渉も済んでしまい、査定額を聞かずに終わった。 |
Jac (一括査定5) | キャンセル | グッドディールに決めたためキャンセル。 |
※ 記事の内容は2022年3月頃の内容です。
投稿者プロフィール

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運転練習中のペーパードライバー🔰
いつかかっこよくポルシェを運転したい!
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