はじめに

ルノーメガーヌ R.S.トロフィーは、その驚異的な性能で知られ、特にトロフィーRバージョンはニュルブルクリンクの北コースでFF車両として数々の最速タイムを記録しています。

このメガーヌは、ルノーのラインナップの中でも、より小さく、やや控えめなルーテシアと比較すると、兄貴分にあたる存在と言えるのではないでしょうか。

メガーヌ R.S.トロフィーは、より大きなボディ、より強力なエンジン、そしてレースにインスパイアされた機能性を備え、よりアグレッシブなドライビングができるそうです。

夫の友人から、メガーヌ R.S.トロフィーをお借りする機会があったので、ルーテシアR.S.と比べてみました。

メガーヌとルーテシア、外観の比較

2台を並べてみると、まるで兄弟のような印象を受けます。

コンパクトで取り回しやすいルーテシアに対して、メガーヌは一回り大きく、その存在感と貫禄で一目を引きますね。

どちらの車もそれぞれに魅力があります。ルーテシアの後ろ姿には愛らしさがありますが、メガーヌの後ろ姿は、その流れるようなラインと筋肉質なフォルムで、まさに「セクシー」な魅力を放っています。

特に目を引くのは、そのユニークなテールライトデザインです。遠くから見ると一本のライトのように見えるこのテールライトは、実際には3本の細いライトが繊細に組み合わさっており、それぞれが異なる角度で曲線を描いています。このデザインにより、テールライトには奥行きと動きが感じられ、近くで見るほどにその巧妙な構造と美しさが際立ちます。

優雅だけど、スポーティーなメガーヌの内装

メガーヌの内装には、スポーティーさを基調としつつも、どこか優雅さを感じます。

ルーテシアの内装がシンプルで機能的な作りに対して、メガーヌの車内はより広々としており、内装には重厚感と高級感が感じられます。シートに関しても、両車ともセミバケットシートを採用していますが、メガーヌではよりゆったりと快適に座れる設計となっています。

メガーヌの魅力の一つに、走行モードに応じて変化する車内のアンビエントライトやメーターパネルの色があります。特に夜間のドライブでは、これらのライトの色を変えることで、車内の雰囲気が変わり、ドライブの楽しさを一層引き立ててくれます。

内装の美しさと快適さに加えて、メガーヌが持つ驚異的なスピード性能は、まさに予想を超えるものがあります。優雅で洗練された内装からは想像もつかないほどのパフォーマンスを秘めており、そのギャップがさらにメガーヌの魅力を際立たせています。

走行モードの違い

メガーヌR.S.トロフィーは、「コンフォート」「ニュートラル」「スポーツ」「レース」「パーソナル」の5つの走行モードを選択して運転します。

今回は助手席から走行モードの違いを体験しました。

  • コンフォート:燃費を優先するモード
  • ニュートラル:いわゆるノーマルモードに相当。乗り心地や安全性などのバランスを重視したモード
  • スポーツ:スポーティーな鋭い走りになり、エンジン音もパワフルになる。足回りは硬くなる
  • レース:サーキットで走るためのモード
  • パーソナル:自分で設定できるモード

「コンフォート」と「ニュートラル」モードでは、乗り心地の違いはほとんど感じられませんでした。エンジン音や足回りの硬さも、どちらのモードも同じような感触で、日常的な運転に適していると感じました。

しかし、「スポーツ」モードに切り替えると、状況は一変します。エンジン音が一段とパワフルになり、アクセルを踏み込んで放すときには、マフラーからは楽しいバブリング音が鳴り響きます。ドライブの興奮を高めてくれました。

ルーテシアの場合、スポーツモードにすると吸気音が特に目立ちますが、メガーヌでは排気音の方が強調される点が異なります。これにより、メガーヌはより力強い走りを印象づけてくれます。

また、スポーツモードでは足回りが明らかに硬くなり、路面の細かなザラつきも感じ取れるようになりますが、これがメガーヌのスポーティな走行性能をより際立たせます。

ルーテシアでは段差のある道や高速道路での跳ねが顕著ですが、メガーヌでは気になりませんでした。車重が重く、ホイールベースが長いため、安定感が増しているのではないでしょうか。

メガーヌのエンジンルーム

ルーテシアのエンジンルームは配線や配管がごちゃごちゃしていますが、メガーヌも負けないほどごちゃごちゃしています。

メガーヌRS エンジン

おわりに

メガーヌとルーテシアは、とても似ているに見えますが、実際に比較してみると違いが見えてきました。

メガーヌはそのパワフルなパフォーマンスとスポーツ性能で、よりアグレッシブなドライビングを楽しむことができます。一方でルーテシアは、コンパクトながらも洗練された走りと機能性を提供し、日常の使い勝手の良さを追求しています。

この記事が、どなたかの車選びの際に役立てれば嬉しいです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

メガーヌRSとルーテシアRS

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