はじめに
こんにちは、sioriです。
車高の低い車に乗っていると、駐車場の出入り口や坂道の段差に気を遣いますよね。
以前乗っていたケイマンGT4(981型)でも、夫が路面の傾斜を見ながら慎重に進む姿を、助手席からよく見ていました。それでもフロントリップを擦ってしまうことがあり、一度交換したこともあります。
そんな場面で頼りになるのが、うちの911 GT3RS(991型後期)に付いている「フロントアクスルリフトシステム」です。
スイッチ操作で車体の前側を持ち上げられるので、普段のドライブでも重宝しています。
今回は、このフロントリフトが実際に何cm上がり、何秒で作動するのかを測ってみました。検証動画とともに、使っていて便利だと感じる場面も紹介します。
※この記事の検証結果は、所有する991型後期GT3RSで測定したものです。作動条件や上昇量は、車種・年式によって異なります。
フロントアクスルリフトシステムとは?
フロントアクスルリフトシステムは、車体の前側を持ち上げ、段差や坂道でフロント下部が路面に接触するのを避けやすくする装備です。
この記事では、以下「フロントリフト」と呼びます。
うちの911 GT3RS(991型後期)にもオプションで装着されていて、駐車場の出入りなど、普段のドライブでよく使っています。
スイッチを押してフロントを持ち上げる
操作は、車内のスイッチで行います。

スイッチを押すとフロントが上がり、もう一度押すと元の高さへ戻ります。作動状況はメーターの表示でも確認できます。
今回のGT3RSについて、取扱説明書で確認した内容は次のとおりです。
| 項目 | 取扱説明書の記載 |
|---|---|
| 操作できる条件 | 停車中、または50km/h以下での走行中 |
| 上昇量 | フロントリップスポイラー前端部で約30mm |
| 上昇にかかる時間 | 約3〜5秒 |
| 自動下降 | 50km/hを超えると通常の高さへ戻る |
下げ忘れた場合も自動で戻りますが、段差を越えた後は、スイッチで元の高さに戻すようにしています。
※上記は今回の車両について確認した内容です。
GT3RSのフロントリフトを実測してみた
実際には、どのくらいの高さまで、何秒で上がるのでしょうか。
気になったので、フロントリップの高さの変化と、上昇・下降にかかる時間を測ってみました。測定時の外気温は28.5℃です。
上昇量は約3.8cm、上昇時間は約3.8秒
今回の測定結果は、次のようになりました。
| 測定項目 | 今回の実測値 |
|---|---|
| フロントリップの上昇量 | 約3.8cm |
| 上昇にかかった時間 | 約3.8秒 |
| 下降にかかった時間 | 約2.3秒 |
| 測定時の外気温 | 28.5℃ |
スイッチを押してから、数秒でフロントが持ち上がりました。下がるときは、上がるときよりも短い時間でした。
取扱説明書の上昇量は約3cmですが、今回測った位置では約3.8cmの変化がありました。


測定位置や読み取り方によって差が出るため、今回の結果は、この車で測った参考値として見ていただければと思います。




実際の動きは動画で紹介
フロントが上がる様子や、元の高さへ戻るまでの動きを動画にまとめました。
写真ではわかりにくい高さの変化も、動画だと確認しやすいと思います。ぜひ、作動する速さもご覧ください。
フロントリフトが役立つ場面
駐車場やガソリンスタンドの出入り口
特によく使うのは、道路と敷地の間に段差や傾斜がある場所です。
コンビニやガソリンスタンド、駐車場など、普段立ち寄る場所でも、車高が低いとフロント下部を擦らないか気になります。
こうした場面で前側を持ち上げられると、進入するときの気持ちに少し余裕ができます。
坂道の始まりや、傾斜が変わるところ
坂道では、坂の途中だけでなく、平らな路面から傾斜へ変わる部分にも気を遣います。
以前のケイマンGT4では、夫が角度を確かめながら進んでも、フロントリップを擦ってしまうことがありました。立ち寄るのを諦めた場所もあります。
GT3RSでフロントリフトを使うようになってからは、こうした場面で何度も助けられました。数cmの違いでも、日常での使いやすさに関わるのだと感じます。
使っていても、段差への注意は必要
便利な装備ですが、フロントリフトを上げれば、どんな段差でも通れるわけではありません。
上がり切ったことを確認してから進む
今回の実測では、上昇に約3.8秒かかりました。
短い時間ではありますが、スイッチを押した瞬間に高さが変わるわけではありません。段差に入る前に余裕を持って操作し、上昇が完了したことを確認してから進みたいところです。
車体全体が同じ高さだけ上がるわけではない
フロントリフトは、車体の前側を持ち上げる機能です。
フロントリップの高さが変わっても、車体の中央や後ろ側まで同じだけ持ち上がるわけではありません。段差の形や坂の角度によっては、ほかの部分が接触する可能性もあります。
装備に頼り切らず、路面の状態を見ながら、無理のない範囲で使うことが大切だと思います。
フロントリフトは付けてよかった?
うちでは、付いていてよかったと感じている装備のひとつです。
以前のケイマンGT4では、フロントリップスポイラーを交換したことがありました。当時の費用は、部品代が約5万円、工賃を含めて約6万6,000円でした。
傷が付いたときの出費だけでなく、駐車場に入るたびに気を張ったり、行きたいお店を諦めたりすることもあります。
フロントリフトがあっても慎重な運転は必要ですが、普段の行動範囲を考えると、私たちにはありがたい装備です。
※ 交換費用は当時の記録で、現在の価格とは異なります。
中古車を探すときは、装着の有無も確認
中古車では、同じ車種でもフロントリフトの有無が異なります。
車高の低いモデルを検討している方は、装備欄だけでなく、実車での作動も確認しておくとよさそうです。
また、車種や年式によって上昇量や操作できる速度などが異なるため、ほかのモデルでも今回と同じ動きをするとは限りません。
おわりに|数cmの違いが、普段使いで頼りになる
911 GT3RS(991型後期)のフロントリフトを測ったところ、今回の実測ではフロントリップが約3.8cm上がり、上昇に約3.8秒、下降に約2.3秒かかりました。
数字だけを見ると小さな変化ですが、駐車場や坂道の出入りでは、この数cmに何度も助けられています。
すべての段差を気にせず通れる装備ではないものの、車高の低い車を普段使いするうえで、心強い機能だと感じました。
フロントリフトの動きや、装着するかどうかが気になっている方に、今回の検証が参考になればうれしいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。





