はじめに

この冬、正月休みを利用して、夫とともに北海道へ行ってきました。私にとっては、これが初めての冬の北海道です。

飛行機で関西から北海道へ向かい、トヨタのRAV4をレンタルして北海道内を移動しました。私も初めての雪道ドライブに挑戦です。

そして、今回の最大の目的地は、日本一寒い町「陸別」です。果たして、冬の北海道の寒さや、雪に耐えられるのか…?

この記事では、RAV4を雪道で運転してみた感想や、冬の北海道ならではの体験や、絶景ポイントを紹介します。

日程に余裕があれば、フェリー旅もおすすめです。

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トヨタ RAV4ってどんな車?

RAV4はこんな車

今回レンタルしたのは、トヨタ「RAV4」4WDのガソリン車です。

前輪駆動と4輪駆動を自動的に電子制御してくれる「ダイナミックトルクコントロール4WD」が装備されており、路面に適した制御により、雪路やドライ路面での安定した走行を実現してくれます。4輪駆動が不要な時には、動力伝達を切断し燃費向上を図ってくれます。

RAV4上級グレードの4WDだと、走行状況に応じて、前後トルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性を高める機能「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が装備されるようです。

走行モードは、「MUD&SAND / NORMAL / ROCK&DIRT」の3種類あります。「MUD&SAND」は砂で滑りやすい道に適しており、「ROCK&DIRT」は凹凸の多い路面に適しています。

RAV4で雪道ドライブに挑戦

普段は雪の少ない地域で暮らしているので、私はこれまで雪道を運転したことがありませんでした。今回の旅行で、初めての雪道ドライブに挑戦です。

運転を始めて早々に、タイヤがスリップし、車が予期せぬ方向に進んでヒヤリ。ブレーキをかけた際に、ABSが作動する感覚も初体験でヒヤリ。

これまでにない経験の連続に、私は緊張のあまり手に汗を握りながら慎重にハンドルを操作しました。

しかし、運転に慣れてくると、RAV4の優秀な走行性能と、ABSによる制動力のおかげで、雪道でも安心して運転することができました。

さらにRAV4の走破性を試してみようと、足が埋もれて、歩くのが困難なほどの雪深い場所に乗り入れてみることにしました(さすがに夫が運転)。

「ROCK&DIRT」モードを試してみたところ、その走破性の高さには本当に驚かされました。雪深い道であっても、スムーズに進み、難なくその場を切り抜けることができました。

4日間RAV4に乗ってみて…

RAV4は、その洗練されたデザインと機能性で、日常の街乗りから週末のアウトドアまで、幅広いシーンで活躍する車です。

広々とした車内とゆったり座れるシートで、快適に過ごせます。後部座席でもくつろぐことができました。

しかし、RAV4の真価は、雪道や泥道など、厳しい状況下で走るときに発揮されるのだと思います。頑丈な構造と先進の四輪駆動システムは、滑りやすい路面でも優れたトラクションを提供し、安定して走ってくれました。スノーモードやオフロード対応機能を活用すれば、過酷な環境下でも安心して運転することができます。

RAV4は、どんな場所でも活躍してくれる頼もしい車だと実感しました。雪道でのRAV4は、かなりおすすめできます。

旅のハイライト

お正月期間中は、多くのお店や施設が休業しているため、いつにも増してドライブを中心の旅になりました。

冬の北海道は、雄大な自然と独特の景色を眺めることができ、ドライブに最適です。冬の北海道の絶景や、おすすめのドライブスポットをいくつか紹介します。

おおまかな旅程はこんな感じでした。

  • 1日目:新千歳空港到着 → RAV4を借りて札幌市内 → 中山峠 → 札幌泊
  • 2日目:札幌 → 帯広 → 足寄(あしょろ)泊
  • 3日目:足寄 → 北見 → 石北峠 → 大雪ダム → タウシュベツ川橋梁 → 帯広 → 足寄泊
  • 4日目:足寄 → 美蔓パノラマパーク → 日高 → 新千歳空港出発

日本一寒い町「陸別町」

極寒の世界を体験?

陸別町は、その厳しい冬と過酷な気候条件で知られ、日本で最も寒い町として知られています。過去最低気温は驚異の「-38℃」に達したそうです(非公式)。

今季の最低気温は「-27.1℃」です(2月6日時点)。

この町の寒さを体験するために、かなり気合を入れていたのですが、道の駅に表示された「-7℃」の気温を見て少しがっかり。想像していた極寒の世界ではありませんでした。

事前に聞いていた通り、今季は例年よりも寒さがマイルドであるとはいえ、-20℃を超える極寒の世界を期待していたため、少しばかり残念な気持ちになりました。

しかし、その思いも束の間、車から降り立った瞬間に感じた外気の冷たさは、想像を超えていました。風はそれほど強くなかったものの、肌を刺すようなピリッとした寒さは、長時間外にいることは厳しいと感じました。

あきらめきれずに天気予報をチェックすると、翌日は-10℃を下回ると出ていたので、翌朝早朝にホテルを出発して、再び道の駅を訪れました。

結果は「-3℃」、またしても空振りに終わりました。

濡らしたタオルを振り回して凍らせるの、やってみたかったなあ…。

ちなみに、こちらの道の駅「オーロラタウン93りくべつ」の2階部分は、宿泊施設になっています。ぜひ泊まってみたかったのですが、年末年始は営業していないとのことでした。

満天の星を堪能できる「銀河の森天文台」

陸別町は、日本で最も寒い場所として知られるだけでなく、澄み切った夜空のに満天の星が輝く「銀河の森天文台」で有名です。

この天文台は高台に位置しており、街の灯りや人工の光が一切届かないため、星空の美しさを際立たせています。観測条件が整えば、天の川やオーロラを見ることも可能だそうです。

天文台自体は、日本最大級の115cm反射望遠鏡を筆頭に、30cmクラスの小型望遠鏡4台、4連太陽望遠鏡など、天体観測のための先進設備を豊富に備えた一般公開型の施設です。

残念ながら、年末年始の休館期間中だったので、施設の中には入ることができませんでした。

駐車場から見上げる夜空は、iPhoneでも鮮明に撮影できるほど美しく、目を奪われるほどの星空を堪能することができました。

冬の北海道を味わうドライブスポット

オンネトー

オンネトーは、アイヌ語で「老女の湖」を意味し、北海道東部に位置する阿寒摩周国立公園内の秘境とも言える美しい湖です。

冬季には湖が凍結し、周囲の雪景色と合わさって、静寂と神秘的な美しさを放っているそうです。

ところが、なんと通行止めで車では行けませんでした。残念です。

オンネトー通行止め

阿寒湖

冬の阿寒湖は、湖が凍りつき、雪に覆われます。

初めて見る凍った湖は美しく、まさに幻想的!凍った湖の上を、トコトコと歩く鳥の姿も見ることができました。

石北峠

道路の凍結に注意しながら、石北(せきほく)峠をくねくねと進み、標高1,050mの頂上に到達すると、壮大な風景を眺めることができます。

石北峠頂上

寒かったですが、空気が澄んでいて気持ち良かったです。

タウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁は、北海道上川地方にある歴史的なアーチ橋です。冬季には、周囲が雪と氷に覆われ、幻想的な風景を作り出します。

この橋梁は、かつて鉄道橋として使用されていましたが、現在は利用されていません。橋は1月から6月頃(その年の降水量によって異なる)に姿を現し、それ以外の期間は糠平(ぬかびら)湖の水位変動によって水没します。そのため、「幻の橋」とも呼ばれています。

タウシュベツ川橋梁を、約750mの距離から見ることができる展望台へ行きました。

国道273号に駐車帯があり、そこから林の中の散策路を約200m歩くと展望台に出ます。

橋梁の近くに行くためには、事前予約(1日10組限定)して林道の通行鍵を借りるか、ガイドツアーに申し込む必要があります。

この橋梁は、老朽化がかなり進んでいて、この姿を見られるのは残りわずかだと言われています。崩れる前に見に行かれることをおすすめします。

美蔓パノラマパーク

美蔓(びまん)は日勝(にっしょう)峠に入る手前の清水町にあります。美蔓パノラマパークは、その名の通り、広大な景色とパノラマの美しさで知られるスポットです。

パーク内からは、周囲の山々や冬景色が一望できます。

おわりに

3泊4日の短い期間でしたが、冬の北海道を巡る旅の魅力と、その中で得られた経験について紹介しました。

1月にしては珍しく、例年に比べると寒さが厳しくなく、積雪量も多くありませんでした。期待していた極寒の世界や猛吹雪を体験することはできませんでしたが、それでも冬の北海道は、十分に魅力的でした。

中でも、タウシュベツ川橋梁の幻想的な姿や、氷と雪に覆われた阿寒湖、石北峠、美蔓パノラマパークからの壮大な眺望など、冬ならではの絶景を楽しむことができました。

雪道を運転するという目標も達成して、満足しています。

熊とRAV4

ちなみに、4日間の運転でRAV4はドロドロになりました。SUVはドロドロに汚れた姿こそかっこいいですよね。

次は、キャラバンで車中泊しながら北海道を一周してみたいという衝動に駆られています。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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