はじめに
こんにちは、sioriです。
GWに夫と一緒に九州一周ドライブ旅行に行ってきました!旅行記その1は、こちらをご覧くださいね。
7日間で走ったルートと旅程はこんな感じです。
- 1日目:兵庫県 神戸 → フェリー乗船
- 2日目:福岡県 北九州着 → 大分県 湯布 → 熊本県 阿蘇 → 大分市泊
- 3日目:大分 → 宮崎県 高千穂 → 日向 → 宮崎市 → 日南泊
- 4日目:日南 → 串間 → 鹿児島県 肝属 → 垂水泊
- 5日目:垂水 → 鹿児島市 → 桜島フェリー乗船 → 指宿 → 枕崎 → いちき串木野泊
- 6日目:いちき串木野 → 出水 → 蔵之元フェリー乗船 → 熊本県 天草 → 宇城泊
- 7日目:宇城 → 熊本市 → 熊本フェリー乗船 → 長崎県 島原 → 長崎市 → 諫早泊
- 8日目:諫早 → 長崎 → 佐世保 → 平戸 → 佐賀県 玄海 → 福岡泊(九州一周達成!)
- 9日目:福岡 → 山口県 下関 → 島根 県出雲泊
- 10日目:出雲 → 鳥取県 大山 → 関西着
この記事では、4日目と5日目に実際に通ったルートや訪れた場所、絶景ポイント、グルメなどを紹介します。
九州一周ドライブ旅行の詳細
4日目:日南 → 串間 → 鹿児島県 肝属(きもつき) → 垂水泊
4日目は、日南市を出発して垂水まで進みます。実際に通ったルートは、こんな感じです。
都井岬
日南市を出発して、海岸沿いをどんどん南下して都井岬にやってきました。
都井岬は、日南海岸国定公園の一部で、日向灘に突き出すような形をした岬です。約550ヘクタールの広大な岬の中に舗装された道路を、車で通行することができます。
ここには、希少な日本在来種として国の天然記念物に指定されている野生馬「御崎馬(みさきうま)」が生息しています。普通車、軽自動車は通行料400円を保護管理協力金として、岬の入り口で支払います。
御崎馬は、約300年前からこの地域に住んでおり、現在でも約100頭の馬が自然の中で生活しています。放牧された馬たちは、岬の草原や山道を自由に歩き回っていて、その姿を間近で観察することができます。ペットの持ち込みや、馬に触れること、エサを与えることは禁止されていますので、ご注意ください。ここでは、馬たちの生活を尊重して静かに観察するのがマナーです。
御崎馬は小柄で、首も太く、一般的な馬のイメージとは少し違う印象でした。
雨の中でも穏やかに過ごしている馬たちを見ていると、なんだか心が落ち着いてくるから不思議です。
岬には「御崎神社」があり、地元では馬の守護神として祀られています。
私たちの他には観光客の姿も無く、静かなひとときを馬たちと共に過ごすことができました。
ちなみに、都井岬にはグランピング施設や民宿、レストランもあるので、タイミングによっては観光客で賑わうようです。今回のような雨の日は、むしろ静かな馬たちの世界を垣間見るチャンスかもしれませんね!
宮崎のソウルフード「じゃりパン」
都井岬を後にして、立ち寄ったスーパーで宮崎のソウルフード「じゃりパン」を見つけました。
「じゃりパン」は、宮崎のパン屋さんや学校の売店で人気のパンで、たっぷりのグラニュー糖入りのクリームが塗られたコッペパンです。
パッケージに書かれた「じゃりっと食感」というのが想像できませんでしたが、食べてみると、ザラメのようなグラニュー糖が「じゃりっじゃりっ」とするのを感じて納得しました。
食感がおもしろく、かなり甘々ですが、おいしかったです。
ちなみに後日、鹿児島のスーパーでも発見して購入しました。
ところが、暖かい場所に置いていたせいでグラニュー糖が溶けてしまい、せっかくの「じゃりじゃり」感を味わえず、ただの甘いクリームが塗られたパンになり果ててしまいました。これは残念すぎました。
人工衛星追跡アンテナ
じゃりパンを食べながら、ついに鹿児島県に入りました!
海沿いをぐんぐん進み、「人工衛星追跡アンテナ」を見に来ました。
カラフルで巨大なアンテナが、まるでオブジェのように道路沿いに鎮座している様子は、少し異様な光景です。
これは、国産初の人工衛星「おおすみ」の電波を最初に受信したアンテナです。 現在は、その役目を終えていますが、このアンテナが宇宙との通信を支えていたのだと思うと、その大きさと共にその存在の重みを感じますね。
JAXA 内之浦宇宙空間観測所
そして、やってきたのは「JAXA 内之浦宇宙空間観測所」です。
こちらは、1962年の設立以来、科学観測ロケット実験及びイプシロンロケットによる人工衛星の打ち上げ、追跡、データ取得などが行われています。日本初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられた場所でもあります。
ゲートの横で入場手続きをしたら、施設内を車やバイクで自由に回ることが出来ます。入場料は無料です。
守衛さんに施設のマップをいただき、回り方の説明を受けます。私の一番のお目当ては、なんといっても超巨大なパラボラアンテナ!
ところが、ここで悲しいお知らせが…。守衛さんがモニターを見ながら、「パラボラアンテナのあたりは今、濃霧で何も見えないよ」とのこと。がっかりする私たちに、「先に宇宙科学資料館に行って、時間が経てばもしかすると霧が晴れるかもしれないね」とアドバイスをいただきました。
ということで、まずは「宇宙科学資料館」に入りました。
ここでは、日本の宇宙開発に関する貴重な資料や、ロケット打ち上げ時の写真、実物大ロケットの模型などが展示されており、マニアにはたまらない場所です。
説明はしっかりとありますが、内容はかなり専門的で難しいです。正直なところ、私には難しく到底理解できませんでしたが、その歴史と技術の凄さは肌で感じられました。
次は車で5分ほど走ったところにある衛星追跡センターへ向かいます。
ここで、天気が回復することを期待しつつ車を走らせると、だんだんと雨が降り始め、霧も立ち込めてきました。パラボラアンテナが見えるかどうか…と祈る気持ちで進んでいくと、霧の中からぼうっと姿を現したのは、超巨大なパラボラアンテナ!直径34メートルもの大きさを誇るアンテナは、間近で見ると圧巻でした。
霧に包まれた姿が、逆に神秘性で良いのではないでしょうか。
施設内には、他にも観測ロケットの発射台があったり、実物台のロケットレプリカがあったり、とても興味深い施設でした。
ちなみに、この内之浦宇宙空間観測所に行く際に、グーグルマップの目的地を観測所内にある「衛星ヶ丘展望台」に設定していたら、人通りの全く無い、暗い山道を走らされたあげく、ゲートはしっかりと閉ざされていて入れませんでした。
みなさんは、目的地を「内之浦宇宙空間観測所」または「宇宙科学資料館」に設定して、迷わずたどり着いてくださいね。
そしてこれは余談ですが、今年の3月に宮城県にある「JAXA 角田宇宙センター 宇宙開発展示室」に遊びに行きました。
角田宇宙センターは、ロケットエンジンの開発拠点でもあり、実物のロケットエンジンや燃料タンクも展示されているので、こちらもおもしろいですよ。
このときに購入したトミカ【ルナクルーザー(月面を走る有人探査車)】と、今回購入したミニカー【新型ドーリー プルバック(ロケットを載せた移動発射台を組立棟から射点まで運ぶ多重輪式の車両)】です。
他にもいろんなJAXAのグッズが売られています。ぜひ記念にどうでしょうか?
佐多岬
次にやって来たのは、日本の本土で最も南にある岬である「佐多岬」です。最南端までついに来た!という思いで胸が熱くなります。
まずは佐多岬公園の少し手前にある「北緯31度線展望広場」で記念撮影を。
そして、ここから少し進んだところにある「佐多岬公園」に向かいます。
駐車場には、とっても大きなガジュマルの木がそびえ立っていました。南国の雰囲気が出ていますね。
この駐車場から20分ほど歩くと展望台に出られるそうですが、この日はすでに日も暮れ始めており、残念ながら展望台まで行くことは断念しました。
それでも、駐車場の横から十分に素晴らしい景色を楽しむことができました。
次回はぜひ、展望台まで足を延ばして、360度の大パノラマビューを楽しみたいと思います。ちなみに、階段や坂道などアップダウンの激しい道のようですので、行かれるときは歩きやすい恰好で行ってくださいね。
本土最南端の道の駅 根占
そして、佐多岬から40分ほど走ったところで、休憩に立ち寄ったのが「道の駅 根占」です。本土最南端に位置する道の駅です。
時刻は18時半ごろで、既にお店は閉店していました。レストランの海鮮丼がおいしいそうですよ。
根占に到着した頃、ようやく晴れ間が見えてきました!
道を挟んだ海側に駐車場があり、海越しに開聞岳もちらりとお目見えしていました。幻想的な景色にうっとりです。
翌日は、この海の向こう側にいるんだなあと思いを馳せて、この日の宿泊地である垂水市まで走りました。
5日目:垂水 → 鹿児島市 → 桜島フェリー乗船 → 指宿 → いちき串木野泊
5日目は垂水を出発して、いちき串木野まで進みます。実際に通ったルートは、こんな感じです。
桜島
桜島は、周囲52km、面積80km2、高さ1,117mの活火山です。もともと錦江湾に浮かぶ島でしたが、1914年の大噴火によって、流れ出した30億トンもの溶岩が海峡を埋めてしまい、鹿児島市と陸続きになりました。現在は半島のような形状をしており、車やフェリーでアクセスが可能です。
桜島は、現在も毎日のように小規模な噴火を繰り返しています。日常的に噴煙を上げている姿を見ることができるそうです。
有村溶岩展望所
「有村溶岩展望所」にやって来ました。
有村溶岩展望所は、一面に広がる溶岩の中に遊歩道が整備され、桜島を一望できる展望台があります。広い駐車場やお手洗いも備わっています。朝早くでしたが、外国の観光客の姿が何グループかありました。
ゴツゴツとした様々な形や大きさの溶岩を間近に見て、自然の力というのは強大だなあと感じました。全長約1kmの遊歩道を歩いて、展望台までのぼっていきます。しっかり舗装されていますが、アップダウンや階段もあります。
ところどころに待避壕があったり、あづまやのベンチの下にはヘルメットが備えられていたりと、いつでも噴火による噴石に備えられるようになっています。いつ噴火するかもしれないという活火山の怖さをリアルに感じました。
そして、展望台からの景色は…分厚い雲に遮られて、期待していた雄大な景色は全く見えませんでした。またしても残念。噴煙が上がっている様子も見てみたかったなあ。
それでも年代の異なる溶岩の上に、それぞれ植物がたくましく育っている様子はしっかりと確認できました。溶岩の上に植物が育つなんて、なかなか考えられませんよね。植物のたくましい姿を目の当たりにして、元気をもらいました。
叫びの肖像
有村溶岩展望所から、車で10分ほど走ったところにあるのが「叫びの肖像」です。
こちらは2004年に鹿児島出身の長渕剛さんが、桜島でオールナイトコンサートを開催されたことを記念して作成されたモニュメントで、50トンもの溶岩で作られているそうです。かなり大きくて迫力があります。
なんと、そのコンサートの日には桜島に全国から7万5千人もの人が集まったそうです!ちなみに2025年にも、長渕さんの野外コンサートが計画されているそうですよ。
このあたりでは人懐っこい猫ちゃんがたくさん寄ってきて、離れがたくなるので要注意です。
桜島フェリーに乗船
「桜島フェリー」は、1934年、旧西桜島村の村民の生活航路・通学航路として運航が開始されました。現在は4隻の船舶で、平日102便、土日祝日112便、年中無休で24時間運航されており、年間乗客約337万人、航送車両約100万台の輸送を行っているそうです。このあたりの交通の要となっているんですね。鹿児島港と桜島港をわずか15分で行き来することができます。
フェリーには、自転車、バイク、自動車での乗り入れができます。
鹿児島港から乗船する場合は、桜島港に到着してから運賃を支払います。桜島港から乗船する場合は、車に乗ったままドライブスルーで係員さんに支払います。車検証を見せる必要もないので、とってもシンプルです。
大人一人(200円 )と、5m未満普通車一台(1,950円)で運賃は2,150円でした(自動車の運賃に運転者一人分の運賃が含まれます)。
フェリーと言えば、長距離フェリーのイメージがあるので、桜島フェリーの運賃の安さに驚きました。しかし、今回の旅行後の2024年7月に、燃料費の高騰などもあって、大人は200円から250円、5m未満普通車も1,950円から2,350円に値上がりしたとのことです。観光客にとってはまだまだお得感がありますが、地元の方には痛い値上げかもしれませんね。
桜島フェリーは予約制でなく、先着順で乗船していきます。
港に到着したとき、ちょうどフェリーが出港したところだったので、次の便を待つことになりましたが、あっという間に次のフェリーがやってきました。
テキパキとした誘導に従って、乗船します。大きな段差も無く、スムーズに乗船できました。
全員が乗船すると、あれよあれよいう間に出港です。
船内では、桜島フェリー名物のうどんを食べることができます。お出汁の良い香りがただよってきて、思わず食べたくなりましたが、下船後すぐに食べたいものがあったので、ここはぐっと我慢しました。
それにしても、15分という短い船旅は本当にあっという間。気づいたら鹿児島港が見えてきて、下船の準備です。
乗船した順に下船していきます。
効率的な交通手段としても、観光としても、大満足の桜島フェリーでした!
天文館むじゃき
桜島フェリーを降りて、まっすぐに向かったのは「天文館むじゃき」です。天文館むじゃきは、鹿児島名物のかき氷「白熊」を生み出したお店です。鹿児島に来たら、白熊を食べずには帰れません!
こちらのお店は、商店街の中にあるので、近くのコインパークに駐車しました。
まだ午前中だったのにも関わらず、ほぼ満席でした。
たくさんの魅力的なかき氷メニューですが、やっぱり初めてのむじゃきなので、定番の白熊にしました。一人ワンオーダー制なので、二人でそれぞれベビーサイズの白熊をいただきました。
ミルクたっぷりのかき氷に、フルーツやゼリーが彩り豊かにトッピングされた見た目にも楽しい白熊です。さすが発祥のお店だけあって、本物の白熊はちょうど良い甘さのミルクとトッピングのバランスが絶妙でした。ベビーサイズでもしっかり満足できるボリュームで、最後まで飽きずに美味しくいただけました!
指宿スカイライン
続いてやって来たのは、「指宿スカイライン」です。
指宿スカイラインは、全長約50kmの有料道路で、鹿児島市から指宿市を結ぶ絶景ドライブコースです。有料道路なのですが、一部無料区間があったり、有料区間でも夜間は無料のところもあったり、区間によって走行できる車種が制限されたり、制限速度が異なったり、ETCが利用できたり利用できなかったり…と、他に類を見ないややこしさです。どうやら、それぞれの区間を管理する団体が異なるため、こんなややこしいことになっているようです。詳しくは、公式HPをご覧くださいね。
指宿スカイラインは整備が行き届いているので走りやすく、アップダウンやカーブも多いので、とても楽しく走れます。ドライブ好きにはたまらない最高の道ですね。
また、あちこちに眺望の良い展望台があるので、ドライブの合間に休憩もできますし、景色も楽しむことができますよ。
展望台によって開聞岳、錦江湾、桜島などの名所が見えるので、展望台巡りをするのも良いですね。樋高(けだか)展望台からは、ENEOSの石油備蓄基地という少し珍しい景色を見ることもできます。
指宿スカイラインは、運転も景色も楽しめる素晴らしい道です。ぜひこの素晴らしい道をスカッと爽快に駆け抜けてくださいね!(もちろん安全運転で!)
道の駅いぶすき
この日のお昼ごはんは、ちょっと遅めに「道の駅いぶすき」のレストランでいただきました。
私は海鮮玉手箱を、夫はかつおぶしごはんを選びました。
九州に来てはじめての海の幸です。私の注文した海鮮玉手箱は、たくさんのお刺身があふれるほど入っていて、その一つ一つが新鮮でとってもおいしかったです。
一方、夫のかつおぶしごはんは、見た目からしてユニークでおもしろいですよね!本物のカンナに、かつおぶしがぎっしりと入っています(自分で削ることはできません)。
指宿はかつおぶしの日本三大産地の一つというだけあって、かつおぶしの香りがすごく良かったです。ひとくち分けてもらいましたが、シンプルながらも、かつおぶしの旨味がギュッと詰まっていて、今まで食べたかつおぶしの中で一番でした!
つい華やかな海鮮に心を奪われますが、このかつおぶしごはんもかなりおすすめです。
いちき串木野市へ…
指宿を後にして、宿泊地のいちき串木野市へ向けて走ります。
厚い雲がかかって隠れている開聞岳の美しい姿を心の目で感じながら…
道の駅いぶすきで購入した、レトロな瓶がお洒落な指宿サイダーを飲みながら…
海沿いに植えられたヤシの木を見て、南国感を味わいながら…
明日は晴れますように、と祈りながら…
100kmほど走ったところで、宿泊先に到着しました!
おわりに
4、5日目は、南九州の魅力をたくさん感じられる行程になりました。自然良し、景色良し、ドライブ良し、グルメ良しで大満足です!
次は九州一周6日目から8日目までの旅行記です。また見に来てくださいね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
投稿者プロフィール
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運転練習中のペーパードライバー🔰
いつかかっこよくポルシェを運転したい!
詳しい自己紹介はこちら。
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