はじめに

この夏、ポルシェGT3RSで北海道一周ドライブに挑戦した旅行記の最終回です。

『旅行記その1、その2』はこちらをご覧ください。

総走行距離3,600km!夏の北海道一周ドライブ旅行記その1

はじめに 私はこの夏、夫と一緒に北海道一周ドライブ旅行に挑戦しました。GT3RSで旅行しようと考えた理由や、実際に旅行してどうだったか、ルートを作成するポイントにつ…

総走行距離3,600km!夏の北海道一周ドライブ旅行記その2

はじめに この夏、ポルシェGT3RSで北海道一周ドライブに挑戦した旅行記の続きです。『旅行記その1』はこちらをご覧くださいね。 今回の記事は、天塩町から屈斜路湖までの…

今回の記事は、屈斜路湖から札幌へ戻り、苫小牧からフェリーに乗って帰るまでの記事です。

北海道一周ドライブ旅行の詳細ルート

8日目:屈斜路 → 根室 → 釧路

美幌峠

ホテルを出発して、まず向かったのは前夜は濃霧に包まれていた美幌(びほろ)峠です。

ここから屈斜路湖の壮大な景色を眺められます。

タイミングが合えば、ここから綺麗に雲海が見られるようですよ。

美幌峠にある道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」は、2022年4月にリニューアルオープンしたところで、とても綺麗でした。

道の駅内のパン屋さん「小麦の奴隷」で朝ごはんのパンを購入しました。

看板メニューのカレーパンをいただきました。

道の駅の2階に休憩スペースがあり、トースターや電子レンジが用意されています。自由に使えるので、カレーパンは焼いてから食べました。
表面全体にクルトンがまぶしてあり、ザクザクしていて新鮮な食感。中身のカレーにはじゃがいもがゴロゴロ入っていて、とってもおいしかったです。

美幌峠から続く屈斜路湖沿いの道路は、眺めもよくて気持ちいいドライブを楽しめます。

摩周湖(2回目)

続いて、摩周湖第三展望台にやって来ました。第三展望台は、展望台以外は何も無く、駐車場も小さいですが無料で停められます。人も少ないので、おすすめです。

前日は霧で何も見えませんでしたが、この日は青い湖面がしっかりと見えました。

湖の青い水面と、その周囲を取り囲む山々の緑もとっても綺麗で、いつまでも見ていたくなるような風景です。

前日に訪れた硫黄山も見えました。

神の子池

摩周湖から1時間ほど走って、目指したのは神の子池です。

池までたどり着くには、なかなかハードな林道を進んでいかなければなりません。砂利道の至る所に大きなへこみがあるので、細心の注意が必要です。
途中スタックしているバイクと遭遇し、夫が手伝っていました。バイクもかなり大変そうな道です。

終始フロントリフトで車高を上げてゆっくり進み、擦ることもなく無事に目的地に到着しました。

林道の奥に無料の駐車場がありますが、数台しか停められません。

この池は、摩周湖(カムイト=神の湖)の伏流水からできているので「神の子池」と呼ばれています。
神の子池の伏流水は1日12,000tも湧き出ており、周囲220m、水深5mで、水が澄んでいるので底までくっきりと見えます。水温が年間を通して8°Cと低く、倒木が腐らず化石のように沈んでいます。朱色の斑点を持つ「オショロコマ」という魚も見ることができます。

納沙布岬

神の子池を出発して走ること2時間半。本土最東端の地である納沙布岬に到着しました。
ここは、日本で一番早く朝日を見ることができる場所でもあります。

最東端の碑から、さらに東に納沙布岬灯台があります。こちらは、北海道で灯台発祥の地だそうです。

真っ白の灯台が、青いオホーツク海と青空とのコントラストでとっても綺麗に映えます。

ここから美しいオホーツク海を一望することができるので、最東端の碑だけを見て満足せず、灯台の方まで行かれるといいと思います。

望郷の岬公園・根室市北方領土資料館

納沙布岬の周辺は、望郷の岬公園として整備されており、北方領土返還と平和への祈りを込めたモニュメント「四島のかけ橋」や、根室市北方領土資料館があります。

「四島のかけ橋」は、北方四島を4つのブロックで表現し、それが互いに連なり合って大きなかけ橋となり、領土返還を祈るゲートを表現しているそうです。灯火台には、四島が返還されるまで絶やすことのない祈りの灯が燃え続けています。

北方領土資料館では、北方領土に関する資料や、付近に生息する動物の剥製などが展示されています。こちらで最東端到達証明書を無料でいただくことができます。

岬からは肉眼でも歯舞群島を見ることができ、その近さに驚くと同時に、領土問題を身近に感じました。

霧多布岬

納沙布岬から1時間半ほど走り、厚岸(あっけし)にある霧多布岬にやって来ました。無料の広い駐車場があります。

日没前で、空がとっても綺麗でした。

駐車場から灯台まで距離がありますが、迫力のある大海原を身近に感じながら歩くのがすごく気持ちよかったです。

運が良ければ、なんと野生のラッコが見られるそうですよ。

釧路

すっかり夜になってしまいましたが、釧路にやって来ました。

釧路は、道東一の都会です。

観光スポットの幣舞橋(ぬさまいばし)では、夕日がとても綺麗に見えるそうです。今回夕景は見られませんでしたが、ライトアップされている建物や船がきらきらと綺麗に見えました。

幣舞橋を歩いたのは21時過ぎでしたが、交通量も少なく、閑散としていました。

このあたりは繁華街になっていて、飲み屋さんも多くありました。海鮮の気分を主張して、海鮮丼と検索して出てきた「まるとも水産」で夜ごはんをいただきました。

じゃがバターもホクホクでおいしかったです。

この日は「釧路プリンスホテル」に宿泊しました。

ホテルの建物周囲にぐるりとあるのが第一駐車場です。こちらは早い者勝ちで、90台分しかありません。
チェックインの時には満車だったので、少し離れたところにある第二駐車場に停めました。こちらは電灯が少なく、夜は真っ暗ですし、砂利敷きなので第一に停めたいところですね。
一旦外出して、帰って来たときに数台分空いていたので、第一に移動させることができました。

9日目:釧路 → 帯広 → 音更 → えりも → 新冠

ホテルの部屋から、ちょうどかわいい車が見えました。

blissベーカリー

ホテルを出発して、まずは近くのパン屋さん「blissベーカリー」で朝ごはんを買いました。

看板がかわいい。

こちらのパンは、全て北海道小麦100%で作られているそうです。種類が豊富で、すごく悩みました。

クリームチーズの入ったパンが特においしかったです。

昆布刈石展望台

釧路から海沿いを走って帯広に向かいます。

途中、どこか展望台は無いかなと検索して出て来た昆布刈石展望台に行ってみることにしました。

Googleの口コミに「車高の低い車でも大丈夫!」と書いてあるのを見かけて、すっかり安心していましたが、延々と続く砂利道にひやひや。まれに大穴があいている所もあるので油断できませんでした。

展望台と言っても、看板がある他はなにもありません。

あまり知られていないのか、他に訪れる人もおらず、絶景を独り占めできちゃいました。
晴れていたらもっとよかったのですが…

道の駅おとふけ なつぞらのふる里

昆布刈石展望台から1時間ほど走り、音更(おとふけ)にある道の駅「おとふけ なつぞらのふる里」にやってきました。

敷地は広大で、施設も駐車場もとても広いです。飲食店や直売所は、大賑わいで混雑していました。
車中泊専用駐車場が設定されているのも新鮮でいいですね(事前申請要)。

何回来ても楽しめそうな施設です。

なつぞらエリアでは、NHK連続テレビ小説『なつぞら』で登場した柴田家の母屋・牛舎・サイロ、菓子店雪月を模した建物があります。ドラマで使用されたグッズの展示などもあり、ドラマを見ていた私はなんだか感慨深かったです。

柳月スイートピア・ガーデン

道の駅のすぐ隣にある、「柳月スイートピア・ガーデン」にも遊びに行って来ました。柳月の工場併設のお店です。

2階からは工場の様子を自由に見学できます(撮影不可)。
三方六を作っているところを上から見ることができました。

看板商品の三方六や、あんバタサン以外にも、ばら売りのお菓子も種類豊富にあってお土産選びに悩みます。

ここでしか買えない「三方六の切れ端」というお得な商品があるのですが、幸運にも購入することができました。いつも開店前から行列ができるくらい人気だそうです。この日は平日だったからでしょうか?ワゴンに数パック残っていました。

バウムクーヘンの切れ端が、パックぎゅうぎゅうに入って300円!

賞味期限が短いので気をつけなければいけませんが、これだけで数日の間、三方六を楽しめました。

1階には売り場とは別に、イートインコーナーがあり、ソフトクリームなどを食べることもできます。嬉しいコーヒー無料サービスもあります。

元祖豚丼のぱんちょう

お昼ごはんは、帯広のソウルフードの豚丼です。

昭和8年創業の「元祖豚丼のぱんちょう」に食べに来ました。

駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがいくつかあります。

平日の13時半という中途半端な時間にも関わらず、お店の外まで行列ができていましたが、回転が早いのであっというまに入店できました。

豚丼は「松」→「竹」→「梅」→「華」の順でお肉の枚数が増えます。一般的な「松・竹・梅」と順番が逆なので注意が必要です。先代の奥さんが「梅さん」というのが理由だそうです。なんと素敵なお話。

私はメニューをよく見ずに、一番少ないのを注文したつもりで「梅」を注文してしまいました。

分厚いお肉はやわらかくてジューシーで、炭火の香りもして、とってもおいしかったです。

結局ぺろりと完食しちゃいました。

六花亭帯広本店

ごはんの後は、ぱんちょうから歩いてすぐのところにある「六花亭帯広本店」へ寄りました。

柳月に続いて、こちらでもおみやげをたくさん購入。

しかし、ここへ来た一番の目的は他にあります。

札幌本店・帯広本店・帯広西三条店の3店舗でしか売っていないと噂の「マルセイアイスサンド」です。

ホワイトチョコとレーズンの入ったアイスクリームが、サクサクのビスケットでサンドされています。

アイスもレーズンもビスケットも全てがおいしくて、最高のアイスでした。

襟裳岬

帯広から2時間半走り、すっかり夕方になってしまいましたが、襟裳岬に到着しました。

強風で知られる襟裳岬ですが、いい天気で風も穏やかでした。

無料の駐車場があり、岬の先端まで歩いて行くことができます。

ずっと見ていたくなる雄大な景色。

あっというまに夕暮れになりました。

新冠

北海道旅行最後の夜は、新冠(にいかっぷ)で過ごしました。

新冠はサラブレッドとレコードの街です。
新冠には多数の牧場があり、数々の名馬が生まれた場所でもあります。「ハイセイコー」「トウカイテイオー」「ナリタブライアン」など、競馬に詳しく無い私でも聞いたことのある名馬たちが新冠で生まれ育ったそうです。
また、レコードで町おこしを、と「レ・コード館」がつくられ、全国から寄贈された約100万枚のレコードが保管されているそうです。

そんな新冠にある「新冠温泉ホテルヒルズ」に泊まりました。

その名前の通り、丘の上にある山小屋風の建物です。日帰り温泉としても利用できるので、宿泊者以外のお客さんも多かったです。
駐車場は150台分あって、十分な広さでした。

館内の至る所にレコードや馬がモチーフとなった装飾あり、ユニークでおもしろかったです。
宿泊した新館はフロントから離れていて、館内をかなり歩くことになりましたが、部屋は広くて綺麗でした。

晴れていれば綺麗な星空が見られそうですが、あいにくの曇天で星は見えませんでした。

10日目:新冠 → 札幌 → 苫小牧 → フェリー乗船

いよいよ最終日です。

ホテルの部屋の天窓からの朝日がまぶしくて、日の出と共に目が覚めました。いいお天気です。

サラブレッド銀座と呼ばれる場所は、道路の両側に牧場が並び、牧場内で生き生きと走り回る馬を見ることができました。

道の駅あびらD51ステーション

新冠からどんどん走り、12時ごろ「道の駅あびらD51ステーション」に到着しました。

2019年にオープンした新しい道の駅です。
町の歴史を支えてきた鉄道の資料館もあり、SL等の列車も展示されています。鉄道ファンにはたまらない場所なのではないでしょうか。

D51の展示のほか、列車行先案内表示板、SLのナンバープレート、機関士のユニフォームなども展示されていて、間近で見ることができます。

SL以外にも農産物直売所やパン屋さんなども大賑わいでした。

ロイズカカオ&チョコレートタウン

安平から2時間走って、当別(とうべつ)の「ロイズカカオ&チョコレートタウン」にやって来ました。

実は北海道に行くたびに寄っているのですが、何回でも行きたい場所です。

ここで最後のお買い物タイムです。

有料の工場見学エリアはまだオープン前でしたが、おもしろそうですね。いつか行ってみたいです。

サッポロビール園

そして、とうとう札幌に帰って来ました。北海道一周達成です!!

最後の北海道ごはんは、「サッポロビール園」でジンギスカンです。

まるでサッポロビールのテーマパークのようで素敵な雰囲気です。

1ヶ月以上前から予約していたのですが、土曜日ということもあってか、なんとか予約できた様子でした。

もう運転しないと決めて、私だけビールもいただいちゃいました。ファイブスター最高です。

ジンギスカンは、生ラムでクセがなく、柔らかくてとっても美味しかったです。

(夫の両親も一緒だったので、写真は4人前です。)

苫小牧東港

23時30分、苫小牧東港から敦賀へ向けて出発です。車は一度も洗車しなかったので、どろどろです。

11日目:敦賀着

20時半、敦賀港に到着しました。

長いようで短かった11日間の北海道旅行、終了です。

おわりに

北海道一周ドライブ旅行は、壮大な自然、美しい風景、おいしいグルメに溢れ、まさに感動の連続でした。北海道は、四季折々に異なる表情を見せ、訪れるたびに新しい発見がある地です。
また違った季節に、違ったルートで北海道を巡りたいとですね。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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