はじめに
こんにちは。ポルシェ初心者のsioriです。
ポルシェの車名や型番には、「911」「718」「992」など、3桁の数字が使われています。
車好きなら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、それぞれの数字が何を意味しているのか、知っていますか?
「991と911ってどう違うの?」「718ってどこから来た数字?」
そんな疑問を持ったことがある方に向けて、この記事ではポルシェの車名や型番に使われている数字の意味や由来を解説します。
ポルシェをより深く楽しむための「数字に隠されたストーリー」を一緒にひも解いていきましょう。
今回の記事では、ポルシェの話には欠かせない3桁の数字や車名の意味、由来についてまとめました。
ポルシェをよくご存知の方にとっては、当たり前のことばかりです。うんうん、そうそう、と読んでいただけたら嬉しいです。

3桁の数字の意味を解説
たとえば、うちにある911は「991前期911カレラ4S」です。
これを分解して説明すると、以下のようになります。
【 991 前期 / 911カレラ / 4S 】
- 991は型番(モデルコード)
- 991の中でも前期、後期と分かれている。「 I 」「 Ⅱ 」とも表現する。
- 911カレラは車名(車名とは、トヨタのプリウスで言うところの「プリウス」)
- 4Sはグレード
「991」は、ポルシェが内部的に使っている車の世代を示す型番です。この991という型番には「前期」と「後期」があり、「I」「II」と表記されることもあります。
同じ911でも、世代によって設計や性能に違いがあります。
「911カレラ」は車種名で、ポルシェの中でも最も有名なモデル名の一つです。
最後の「4S」はグレードを表しており、
- 「4」=四輪駆動(4WD)
- 「S」=Sport(スポーツ仕様)
という意味が込められています。
つまり、「991前期 911カレラ4S」とは、911という車種の中で、991という型の前期モデル、4WDのスポーツグレードということになります。

「911」が誕生した理由と、型番が使われるようになった背景
なぜ「900番台」なのか?
ポルシェ初の市販車は、1948年に登場した「ポルシェ356」でした。 その後継モデルの開発にあたり、ポルシェは当時提携を検討していたフォルクスワーゲンの部品番号システムに合わせようと考えます。
当時、フォルクスワーゲンでは900番台の番号が空いていたため、それを利用し、
- 6気筒モデル → 「901」
- 4気筒モデル → 「902」
と開発コードを決定。そのままこの数字を車名として販売する予定でした。
ところがここで、フランスの自動車メーカープジョーが異議を唱えます。「中央に0を挟んだ3桁の数字はプジョーの商標だから使わないでほしい」と主張してきたのです。実際にプジョーは「205」や「306」などの数字をすでに商標登録していました。
そのため、ポルシェは車名を変更し、
- 「901」 → 「911」
- 「902」 → 「912」
として販売することに。こうして、伝説の始まりとなる「911」が誕生したのです。
受け継がれる「911」― なぜ型番が使われるようになったのか?
「911」はその後もモデルチェンジを重ね、技術やデザインを進化させていきました。
しかし、どの世代も「911」という同じ名前が使われ続けたため、区別がつきにくくなってしまいます。
そこでポルシェは、車名としての「911」はそのままに、開発ごとの「型番」を併用するようになりました。
たとえば以下のように世代ごとに型番が異なります。
- 964
- 993
- 996
- 997
- 991
- 992(現行モデル)
このように、「911」という名前は伝統として守りつつ、開発コード(型番)で世代を識別する形が、今でも引き継がれています。
991だけで56種類存在する!?
うちにある911は「991型」なのですが、この「991」という型番ひとつだけで、なんと56種類以上のバリエーションが存在しています(※数え方によって多少異なります)。
初めて知る方にとっては「えっ、そんなにあるの!?」と驚かれるかもしれませんが、この複雑さこそがポルシェの魅力でもあるんです。
たとえば、二輪駆動の991だけでもこんなにあります。
- カレラ
- カレラ カブリオレ(オープンカー)
- カレラ S
- カレラ S カブリオレ
- カレラ GTS
- カレラ GTS カブリオレ
さらに、これらすべてに「前期モデル」「後期モデル」があり、限定車も加わります。
代表的な限定車としては、
- ブラックエディション
- 50thアニバーサリーエディション
こうした特別仕様車も含めると、二輪駆動モデルだけでなんと19種類にものぼります。
そして、四輪駆動モデル(Carrera 4系)やターボ、GT系(GT3やGT2など)も同じように前期・後期、クーペ・カブリオレ・タルガと分かれており、それぞれ複数の仕様があります。
中には、世界に数台しか存在しない超レアモデルも。
すべてを合わせると、991型だけで56種類以上のモデルが存在するのですね。

車名の由来まとめ
ポルシェには、911以外にも素晴らしい車がたくさんあります。車種名の意味や由来についてまとめてみました。
車名 | 言語・由来 |
---|---|
カレラ(Carrera) | スペイン語で「レース」の意味 「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」公道レースで活躍した |
ケイマン(Cayman) | 中南米に生息する「ワニ(caiman)」に由来 鋭敏さと俊敏性を表す |
ボクスター(Boxster) | 「ボクサーエンジン(Boxer)」+「ロードスター(Roadster)」の造語 |
タルガ(Targa) | イタリア語で「盾」の意味 「タルガ・フローリオ」というイタリアの公道レースが由来 |
パナメーラ(Panamera) | カレラの由来にもなった「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」が由来 |
マカン(Macan) | インドネシア語で「虎」の意味 柔軟性、パワー、魅力、ダイナミクスを表す |
カイエン(Cayenne) | 「刺激」という意味 ギアナの首都カイエンヌで開発された刺激強めの唐辛子、カイエン・ペッパーに由来 |
タイカン(Taycan) | 「生気あふれる若馬」の意味 ポルシェのクレストの中心に描かれている跳ね馬 |

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おわりに
ポルシェの車名や型番の意味や由来についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
「911」や「カレラ」、「マカン」など、普段なんとなく見ていた数字や名前にも、実はしっかり意味やストーリーが込められているんですね。
背景を知ると、ただの型番や車名がグッと魅力的に感じられてきますね。
それでは、この記事を読んでくださってありがとうございました。
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ずっと運転練習中🔰
かっこよくポルシェを運転できるようになるのが目標です😊
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