はじめに
こんにちは、sioriです。
2023年7月、夫とポルシェ911 GT3RSで北海道一周ドライブに出かけました。
フェリーでの移動を含めて11日間、総移動距離は約3,600km。富良野の花畑から日本海沿いの道、道北、道東へと、北海道をぐるっと巡る旅です。
出発前には、「荷物は全部積める?」「フルバケットシートで長距離移動は大丈夫?」「車高の低い車で困らない?」と、気になることがいくつもありました。
実際に走ってみると、気を使う場面はありましたが、それ以上に、GT3RSで北海道の道を走る楽しさが思い出に残りました。
この記事では、フェリーや宿の手配、荷物の積み込み、11日間のルート、そしてスポーツカーで旅行して感じたことを紹介します。
※この記事は、2023年7月の旅行記です。フェリーの運航・料金、施設の営業状況、道路状況などは、旅行前に最新情報をご確認ください。

北海道へは、フェリーでGT3RSと一緒に
旅行の計画で最初に悩んだのは、北海道までの移動方法でした。
候補は、飛行機で北海道へ行ってレンタカーを借りる方法と、フェリーに自分の車を載せて行く方法です。
| 移動方法 | 魅力 | 気になる点 |
|---|---|---|
| 飛行機+レンタカー | 北海道までの移動時間を短くできる | 希望する車種や装備を選べるとは限らない |
| フェリー+自分の車 | 乗り慣れた車で走れ、荷物も積んだまま移動できる | 船での移動に時間がかかり、運航時刻に合わせる必要がある |
当時、希望する日程で試算したところ、費用や現地で自由に使える時間には、それほど大きな差がありませんでした。
最後の決め手は、やはり「ポルシェで北海道を走ってみたい」という気持ちです。
荷物を車に積んだまま移動できることもあり、今回は敦賀から苫小牧へ向かうフェリーを利用しました。
船内での過ごし方や個室については、こちらの記事をご覧ください。
いつものカレラ4Sではなく、GT3RSを選んだ理由
これまで旅行には、主に911カレラ4S(996型)を使っていました。
GT3RSは2シーターで、車高も低く、シートはリクライニングできないフルバケットシート。旅行の便利さだけを考えると、気になる点もあります。
それでも今回GT3RSを選んだのは、走ってみたいという気持ちに加えて、万が一の故障時の対応を考えたからでした。
以前、カレラ4Sで旅行していた際、オルタネーターが故障して動けなくなったことがあります。
富山県から滋賀県まで車を運んでもらい、その費用は約18万円。契約していたロードサービスの範囲内で対応でき、とても助かりました。
この経験から、今回も北海道で動けなくなった場合のことを考えました。
当時GT3RSで契約していた保険のロードサービスは、車両代金の10%まで搬送費用を補償する内容でした。その条件なら、関西まで戻す費用にも対応できるのではないかと考えたのです。
ロードサービスの条件は契約によって異なります。長距離旅行の前には、搬送費用の上限や搬送先の条件を確認しておくと安心です。
宿泊先は、駐車場を考えて全日程予約
普段の旅行では、その日の移動に合わせて空いている宿を探すこともあります。
ただ、今回は出発前に全日程の宿を予約しました。
理由は、GT3RSを停められる駐車場を確保しておきたかったからです。
車幅が広く、車高も低いため、駐車場によっては利用が難しいことがあります。立体駐車場では寸法の制限があり、平面駐車場でも入口の段差や傾斜が気になります。
現地に着いてから宿と駐車場を探すのは大変そうなので、今回は先に決めておくことにしました。
フルバケットシートで車中泊をするのも厳しいので、毎晩きちんと泊まれる場所を確保できたのは、気持ちの面でも大きかったです。
11日間・2人分の荷物は積める?
出発するまで、特に心配だったのが荷物です。
GT3RSのシート後方にはロールケージがあり、車内の空間を自由に使えるわけではありません。11日間の旅行となると、2人分の衣類や日用品だけでも、結構な量になります。
フロントトランクにほとんどの荷物が入った
スーツケースを使うことは諦めましたが、荷物をまとめて積んでみると、ほとんどがフロントトランクに収まりました。

外から見ると荷物があまり入らなさそうな車ですが、実際には意外と積めることに驚きました。
今回は夏の旅行だったことも大きかったと思います。厚手の上着などが必要な季節なら、もっと荷物を絞る必要がありそうです。
また、夏の車内やトランクは熱くなるため、食品や熱に弱い物は、積む場所に気を使いました。
北海道一周、11日間の全ルート
今回の旅行は、7月中旬の11日間です。
フェリーでの移動時間を除くと、北海道で本格的に行動できたのは、3日目から10日目までの実質8日間でした。
| 日程 | 主なルート | 宿泊・移動 |
|---|---|---|
| 1日目 | 敦賀からフェリーに乗船 | 船内泊 |
| 2日目 | 苫小牧到着 → 札幌 | 札幌泊 |
| 3日目 | 札幌 → 富良野 → 美瑛 → 北竜 → 札幌 | 札幌泊 |
| 4日目 | 札幌 → 長万部 → 江差 → 寿都 → ニセコ | ニセコ泊 |
| 5日目 | ニセコ → 赤井川 → 石狩 → 苫前 → 天塩 | 天塩泊 |
| 6日目 | 天塩 → 稚内 → 紋別 → 北見 | 北見泊 |
| 7日目 | 北見 → 斜里 → 標津 → 屈斜路 | 屈斜路泊 |
| 8日目 | 屈斜路 → 根室 → 釧路 | 釧路泊 |
| 9日目 | 釧路 → 帯広 → 音更 → えりも → 新冠 | 新冠泊 |
| 10日目 | 新冠 → 札幌 → 苫小牧からフェリーに乗船 | 船内泊 |
| 11日目 | 敦賀到着 | 帰宅 |

総移動距離は約3,600km。旅行中は、1日300〜500kmほど走っていました。
今回は観光地で長く過ごすというより、走ることも目的にした旅程です。各地でゆっくり観光したい場合は、日数を増やすか、巡るエリアを絞った方が楽しめると思います。
ルートを考えるときに重視した5つのこと
北海道は見どころが多く、行きたい場所を挙げていくと、あっという間に予定がいっぱいになります。
今回は、宿の場所や花の見頃などを照らし合わせながら、おおまかなルートを組みました。
1.混みそうな場所を訪れる日
人気の観光地は、訪れる曜日や時期によって混雑が変わります。
特に夏休みや週末は人が集まりやすいため、混雑が予想される場所は、できるだけ訪れる日と時間を調整しました。
駐車待ちなどで予定がずれることも考えて、前後の行程を詰め込みすぎないようにすることも大切です。
2.お店や観光施設の営業日・営業時間
楽しみにしていたお店が定休日だったり、到着したときには閉まっていたりすると残念です。
立ち寄りたい場所は、営業日と営業時間を確認してからルートに組み込みました。
移動距離の長い日は到着が遅くなりやすいので、食事をする場所も含めて考えておくと動きやすくなります。
3.宿泊先の空き状況
宿を探す際、特に苦労したのが道北方面でした。
希望する日程では、稚内や猿払周辺の宿に空きが少なく、何週間も先の日程でも予約が難しい状況でした。
行きたい場所だけでルートを決めるのではなく、泊まれる場所を確認しながら調整する必要がありました。
4.花の開花状況
夏の北海道といえば、富良野のラベンダーや北竜町のひまわりも楽しみです。ただ、花の見頃は場所やその年の天候によって変わります。
旅行日程の中で少しでもよいタイミングに訪れられるよう、開花状況も確認しました。
5.移動と休憩に使える時間
北海道では、地図上では近く見える場所でも、移動に時間がかかります。
走行時間だけで予定を組むと、食事や給油、休憩、景色を見る時間が足りなくなってしまいます。
今回は車を走らせることが好きな2人での旅行でしたが、それでも途中で休める余裕は必要だと感じました。
夏の北海道は、移動そのものが楽しい
北海道を走っていて感じたのは、目的地に着くまでの時間も楽しめるということです。
海沿いを走ったり、山々を眺めたり、広い畑の間を抜けたり。走る場所によって、車窓の景色が変わっていきます。
開けた道では見通しもよく、私もGT3RSの運転を楽しむことができました。

車窓に広がる草原も花畑も海岸線
青々とした草原、色鮮やかな花畑、遠くに見える山々、長く続く海岸線。同じ北海道でも、地域によって景色の印象が違います。
移動距離は長いものの、次はどんな景色が見えるのだろうと、楽しみながら走れました。
道の駅に立ち寄るのも楽しい
休憩には、各地の道の駅も利用しました。
地域の食べ物やお土産が並んでいるので、休憩のつもりで立ち寄っても、つい売り場を見てしまいます。
走り続けるだけでなく、その土地らしいものに触れられるのも、ドライブ旅行のよいところです。
夏の北海道ドライブで気を付けたこと
景色がよく、走るのが楽しい北海道ですが、移動距離や気候など、気を付けたい点もありました。
移動距離を欲張りすぎない
今回の総移動距離は約3,600kmでした。
私たちにとっては走ることも楽しみでしたが、誰にでも同じ行程が合うわけではありません。
立ち寄り先を増やすほど、ひとつの場所で過ごせる時間は短くなります。運転を楽しみたいのか、観光地をじっくり巡りたいのかで、旅程は変わると思います。
夏でも地域によって体感温度が違う
北海道でも、夏は暑くなる日があります。一方で、海沿いや山間部などでは、肌寒く感じることもありました。
暑さへの備えだけでなく、さっと羽織れる服も用意しておくと便利です。
野生動物の飛び出しに注意する
旅行中は、観光地でもキツネを見かけました。

動物に出会えるのは北海道らしい場面ですが、道路上への飛び出しには気を付けなければなりません。
特に暗い時間帯は周囲が見えにくくなるため、速度を控え、急な飛び出しにも備える必要があります。動物を見かけても、近づいたり餌を与えたりせず、距離を取って見守りましょう。
GT3RSで長距離旅行をして感じたこと
出発前は旅行に向く車なのか気になっていましたが、実際に走ってみると、思っていた以上に快適でした。
もちろん、駐車場や段差には気を使います。それでも、「この車で来てよかった」と思える旅になりました。
フルバケットシートでも、長時間座っていられた
今回は毎日300〜500kmほど走りましたが、私も夫も、長時間の移動が思ったほど苦になりませんでした。
フルバケットシートは姿勢が安定し、私たちには体に合っていたようです。
シートの快適さは体格や好みによって違いますが、少なくとも今回の旅行では、リクライニングできないことが大きな負担にはなりませんでした。
北海道の景色を眺めながらGT3RSで走れる楽しさも、移動を苦に感じなかった理由だと思います。
段差や荒れた道では、フロントリフトが役立った
一方で、気を使ったのは車高の低さです。
駐車場の出入口や段差、路面の荒れた場所などでは、フロントリフトを使いました。
それでも、車体の下をどこでも気にせず走れるわけではありません。初めて通る道では、段差や傾斜を見ながら、慎重に進む必要がありました。
走る楽しさに加えて、道路の状態にも目を配る。それが、GT3RSで旅行するときの大きなポイントでした。

GT3RSと走った北海道は、特別な旅になった
フェリーでの移動を含めて11日間、約3,600kmの北海道一周ドライブ。
荷物の積み込みや駐車場、段差など、出発前から考えておくことはありましたが、GT3RSでも2人で長期のドライブ旅行を楽しめました。
花畑や海岸線、広い空の下を走った時間は、どれもよい思い出です。
北海道は、どんな車で訪れても楽しめる場所だと思います。それでも、走ってみたかった道を、乗っていきたかった車で巡れたことは、今回の旅をより楽しいものにしてくれました。
各地で立ち寄った場所や食べたものは、続く旅行記の前編・中編・後編で紹介しています。
それでは、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。






