はじめに
現物を確認せずに車を購入する場合、写真では確認することのできない困ったものの一つが染み付いた嫌な臭いです。
先日購入した中古の車があるのですが、前オーナーさんの芳香剤の香りが染み付いていました。少しくらいの臭いなら、リンサークリーナーや消臭剤で対応するのですが、今回はかなり強烈…。不快だと感じる臭いは、車酔いや頭痛に繋がってしまいます。
どうしようかと考えていたとき、光触媒スプレーの存在を知りました。
光触媒スプレーとは、光の力を利用して臭いの原因となる物質を分解し、消臭することができるものらしいです。さっそく試してみました。
この記事では、光触媒スプレーとは何か、どうやって使うのか、実際の消臭効果について紹介します。
光触媒とは
光触媒とは、光のエネルギーを利用して化学反応を促進する触媒のことです。
特に、二酸化チタンが光触媒として知られています。光触媒の表面に光(主に紫外線)が当たると、強力な酸化作用を持つ活性酸素種が生成され、これが有機物や細菌、ウイルスなどを分解・除去することができます。同様に、悪臭の原因物質も分解し、無害な物質(例えば、二酸化炭素や水)に変換させることで、消臭効果にも繋がります。
ペットの臭い、タバコの臭い、食べ物の臭いなど、日常生活で発生するさまざまな臭いの除去に効果的です。
一般的な消臭剤は、臭いや菌を包み込むことで消臭します。そのため、時間とともに効果が消えていき、除菌効果も持続しません。しかし、光触媒スプレーは、臭いの原因物質を分解して取り除くので、光触媒がある限り効果が持続します。
光触媒は、化学薬品を使用しないため環境にやさしいものですが、光触媒の効果を発揮するためには、光源が必要になります。
最近では、屋内外での空気浄化、建材や塗料、衣服、空気清浄機など、様々な製品に光触媒技術が応用されています。
購入した光触媒スプレー「ルネキャット」
光触媒スプレーを探す中で、比較的安価だった東芝マテリアルの「ルネキャット」を購入しました。
Amazon(https://amzn.to/3wdJ7Lf)
「ルネキャット」は、光触媒成分として三酸化タングステン(WO3)が使われています。
ルネキャットの光触媒成分であるタングステン系のナノ粒子の内部では光吸収により電子と正孔が形成されます。これらが酸素を還元して活性酸素に、水分を酸化して水酸ラジカルへと変化させます。これらの強い酸化力によって、有害物質を炭酸ガスと水に酸化分解・消臭、菌やウイルスを抑制します。
https://www.toshiba-tmat.co.jp/product/renecat/spray.html
「ルネキャット」は、蛍光灯やLED照明など室内で使われる光に反応する可視光応答型と呼ばれるタイプです。太陽光だけでなく室内の照明にも反応して効果を得られることが大きな特徴です。
「ルネキャット」をスプレーすることで、消臭・除菌・ウイルス抑制・シックハウス抑制・アレル物質抑制効果を得られます。
詳しいメカニズムや実証データなどは、公式HPをご覧ください。
「ルネキャット」の使用方法
【使用方法】
https://www.toshiba-tmat.co.jp/product/renecat/spray.html
- 室内のニオイ、菌、ウイルスが気になる場所へ吹き付けてください。
- 噴霧時間の目安は50㎝四方(新聞1ページより少し大きいくらい)に対して4秒程度です。
光がよく当たる場所でお使いいただくとより効果が出やすくなります。- 推奨使用箇所は壁紙やソファ、カーテンなどの凹凸のある個所や布製品などになります。
- 布製品(カーテン、ソファなど)、衣類、トイレ、靴、帽子、自動車(天井、カーマット、座席など)など凹凸があり、擦ったり拭いたりしない環境下でのご使用を推奨しています。
- ガラスや金属、水回りなどへの使用は推奨しておりません。
今回、芳香剤の臭いが染み付いた車に「ルネキャット」を試してみます。
カビや汚れなどが付着している場合は、光触媒スプレーを使用しても消臭効果は乏しいので、取り除ける汚れは綺麗にしておかなければなりません。
「ルネキャット」を使用する前に、エアコンのフィルター交換とフロアマットの洗浄を済ませました。
ちなみに、シートやマットのクリーニングには、リンサークリーナーがおすすめです。
それでは、「ルネキャット」をスプレーしていきます。湿り気をおびるくらいに十分にスプレーします。
シートに「シューッ!」
天井に「シューッ!」
フロアマットに「シューッ!」
車内にまんべんなくスプレーすると、「ルネキャット」1本をまるまる使い切りました。
光触媒スプレーを散布した後、十分な光が当たらないと消臭・抗菌効果を得られません。太陽の光が当たりにくい場所(主に荷室と天井)には照明を当てておくことにしました。
光触媒スプレーの消臭効果は…?
「ルネキャット」を散布してから、数日は何も変化はありませんでした。
1週間経つと、なんとなく臭いが減ったような気が…?
2週間経つと、元の臭いの40%くらいまで消えました(あくまでも私の体感です)。
今後も光触媒が残っている限り効果が続くので、消臭効果が期待できます。また結果が分かり次第、追記しますね。
おわりに
光触媒スプレー「ルネキャット」は、手軽にスプレーするだけで車内の嫌な臭いを軽減させてくれました。
臭いが気になる室内や車内に、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
投稿者プロフィール
-
運転練習中のペーパードライバー🔰
いつかかっこよくポルシェを運転したい!
詳しい自己紹介はこちら。
最新の投稿
- 旅行2024年11月8日総走行距離2,700km!九州一周ドライブ旅行記 その3
- 車以外のこと2024年10月8日シミだらけの超汚い車のシートは、リンサークリーナーでどれくらい綺麗になるのか?
- 旅行2024年9月23日総走行距離2,700km!九州一周ドライブ旅行記その2
- 旅行2024年9月11日総走行距離2,700km!九州一周ドライブ旅行記その1
中古車を購入しましたが前オーナーの芳香剤の臭いが残っており、対策に困っていた中、
本記事を見かけて大変興味深く読ませていただきました。
現在の臭いの状況はいかがでしょうか。
是非、お聞かせいただけないでしょうか。
k様
コメントありがとうございます!
中古車の嫌な臭いは、本当に困りますよね。
実はルネキャットを試した車はもう手元になく、長期的な効果についてはお伝えできないのです。追記していなくてすみません。
しかし、ルネキャットを使用してから数週間の間だけでも、かなり効果があったと感じましたので、試してみる価値はあると思います!
嫌な臭いが少しでもなくなるといいですね。