はじめに
こんにちは、sioriです。
日産キャラバンを車中泊仕様にするために、DIYをしています。
カーテンやシェードを取り付けて、プライベート空間はばっちり確保できたので、次は車内の環境を快適に保つための作業に移っています。
外気温の影響が少なく、静かに過ごせるような空間を作るためには、制振、断熱、防湿施工が必要です。
- 制振施工:振動や騒音を軽減し、静かな車内空間を作ります。
- 断熱施工:外気温の影響を最小限に抑え、冬は暖かく、夏は涼しい環境を保ちます。
- 防湿施工:車内外の温度差で発生する結露を防ぎ、またカビや腐食の原因となる湿気も防ぎます。
まずは、荷室の壁とバックドアの作業を完了させました。その記事はこちらです。
今回は、荷室の床の作業工程を紹介します。
断熱材などを敷き詰めて、その上に床板を敷くと、床がふわふわしてしまいます。そこで、木材で枠組みを作成して、その上に床板を敷くことにしました。
また、後部座席は座席として利用できるようにしておきたいので、後部座席の固定具より後方のみ作業します。
興味のある方は、ぜひ見ていってくださいね!
準備する道具
今回の作業で使用する道具です。
- 制振、断熱、防湿施工
- ドライバー
- 内装はがし
- ロータリーカッター
- ローラー
- はさみ、カッター
- 床板、枠組み作り
- やすり
- 刷毛
- 雑巾
- ペン
- のこぎり、ジグソーなど木を切るもの
荷室の床板をつくる手順
床のマットをはずす
後部座席から荷室にかけて、一枚の大きなマットが敷かれています。まずは、このマットをはずします。
マットの縁は固定されているので、いろいろなパーツをはずさなければなりません。
ステップトリムカバーをはずす
ステップトリムカバーをとめているスクリュータイプクリップをはずします。

このタイプのネジは、ドライバーでゆるめると…

こんな感じで、中のネジが浮き上がって来ます。

このネジを内装はがしで引っかけて…

引っ張り上げると、スポンッと抜けます。

すべてのネジをはずしたら、ステップトリムカバーがはずれます。

バックドア側の留め具をはずす
バックドアの縁にある部品は、ネジでとまっています。

ネジをゆるめてはずします。はずしたネジをなくさないように気を付けてくださいね。

マットを切る
床に敷かれているマットをはずします。後部座席の固定具より後方のみマットをはずしたいので、思い切ってカットします。

まっすぐ切れるようにマスキングテープでガイドを作りました。

工作用のはさみで簡単に切れます。

マットを切断してめくってみると、ウレタンのような素材のグレーの薄いマット(おそらく吸音材)が出てきます。

こちらは一枚ものでなく、分割されています。

このマットも切っちゃいます。分厚いので、カッターを使用しました。

グレーのマットが切断出来たら、こちらもはがします。

マットを取り去ったら、こんな感じになっていました。後方のみ制振材のようなものが付いているので、少し段差があります。この制振剤を除去するにはかなり手間がかかります。

床板をつくる
材料を調達する
次は床板作りです。ホームセンターで材料を調達しました。
使用する木材は、ホルムアルデヒドの放散の少ない F☆☆☆☆(エフフォースター)を使用します。ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の要因となる物質です。F☆☆☆☆の表示があるものは割高ですが、値段よりも安全なものをぜひ選んでくださいね。
【1820 × 910 × 12mmの合板3枚】

【27 × 40 × 2700mmの角材5本】

【0.7Lの木材保護塗料2缶(後に1缶追加)と刷毛】

木材保護塗料は、防虫、防腐、防カビ、撥水効果のある水性のものを選びました。
ほかに#120と#240の紙ヤスリも購入しました。
合板を塗装する
ヤスリがけ
#120、#240のヤスリを使って、表面を整えます。

ヤスリをかけたら、濡れ雑巾で軽く拭きます。
木材保護塗料塗布
刷毛で木材保護塗料を塗ります。

1時間ほど乾かします。
この工程(ヤスリがけ → 木材保護塗料塗布 → 乾燥)を3回繰り返します。



裏面も同様の処理をします。
合板3枚裏表、それぞれ3回…計18面分の作業!なかなか大変でした。
床の型を取る
合板3枚を並べ、その上にもともと敷かれていたマットを置きます。

型を取ります。

マットをはずして、合板をカットします。

カットした断面は、ヤスリで整えます。
枠組みをつくる
角材を塗装する
角材も合板と同様に、ヤスリがけと保護塗料を塗って乾燥させておきます。
角材で枠組みをつくる
荷室の形に合うように、木材をカットして組んでいきます。(写真は制振材を貼り付け始めているときのものです)

もともと制振材が付いている部分と高さを合わせるために、薄い端材をカットして貼り付けます。

ここで、少し話が逸れます。
いつかサブバッテリーを設置しようと思っていたのですが、床板を設置する前に配線を済ませておかないと、とても面倒なことになります。ということで、急遽サブバッテリーを購入して設置することにしました。サブバッテリーや配線のことは、また別記事にする予定です。
枠組みに穴を開けて、その穴に通すように配線しました。


床の制振、断熱、防湿施工の手順
壁を施工したときと同じものを使っていますので、施工方法などは、こちらのページをご参照ください。
制振施工
制振材は、積水化学工業の「レアルシルト」(https://amzn.to/3PVvmY4)を使います。
カットしたレアルシルトを貼り付けて、ローラーで密着させます。
断熱施工
断熱材は、エンデバーハウスの「パーフェクトバリア」(https://amzn.to/4hhwvFw)を使います。
パーフェクトバリアを枠組み内におさまるようにカットして、敷き詰めます。

防湿施工
防湿シートは、厚さ0.15mmの「工業用透明ポリエチレンフィルム」(https://amzn.to/3CfvvCA)を使います。
シートをサイズに合わせてカットし、タッカーを使って枠組みに固定します。

床板をのせて完成

ちなみに後席の後ろに置いている木箱は、中にサブバッテリーが入っています。
断熱効果を検証
床の断熱効果を検証してみました。8月の夕方です。細かく条件を設定していないので、参考程度に見てください。
【鉄板のみ】

素手で触れると、かなり熱いです。昼間だったら、もっと熱くなっていそうですね。
【鉄板+レアルシルト】

シートに厚みがあるので、地面からの温度は少し遮られているようです。
【鉄板+レアルシルト+パーフェクトバリア】

少し温かく感じるくらいです。むきだしの鉄板と比べると、30℃近く断熱できています。
おわりに
全ての工程を終えるのに数日かかりましたが、満足のいく仕上がりになりました!
キャラバンDIY次の記事は、天井の制振、断熱、防湿施工について紹介します。天井には、壁や床とは異なる制振材や断熱シートも使用してみましたので、また見に来てくださいね!
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
投稿者プロフィール

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ずっと運転練習中🔰
かっこよくポルシェを運転できるようになるのが目標です😊
詳しい自己紹介はこちら。
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